事業用の口座残高と貸借対照表にはきちんとした関係性がある。
貸借対照表の期首・期末の額と事業用の口座残高があってないというのは、仕訳の段階かなにかでどこかに間違いがあると考えていいと思う。
事業用口座残高は貸借対照表のどこに該当する?
貸借対照表の期首・期末の項目を見ると資産の部の中の科目に「現金」「当座預金」「定期預金」「そのほかの預金」の項目がある。
仕訳はこの項目(科目)に沿って行われるのだが、事業用の当座預金や定期預金・そのほかの預金の残高は、この科目の期首・期末の額と同じになる。
例えば「そのほかの預金」の1月1日の口座残高は貸借対照表の資産の部の「そのほかの預金」の期首の数字と同じになる。
1月31日の預金残高は、貸借対照表の期末の数字と同じ。
ゆうちょ銀行の総合口座を事業用の口座として使っているのであれば、1/1時点の普通預金の口座残高が期首の「その他の預金」と一致する。
別の銀行の普通預金から支払った経費などは「事業主借」という仕訳になる。
逆に、事業用の口座から、個人的に買ったものの金額を支払った場合などは「事業主貸」。
仕訳はどうなる?
事業用口座から個人的な買い物の金額を支払ったり、送金したりした場合の仕訳はどうなる?
また、逆に、別の銀行口座から事業用の経費を支払った場合の仕訳はどうなる?
事業用の口座から個人の買い物代金を支払った場合
仮に、病院にかかって、その支払い5440円を事業用の口座から支払った場合
【借方】事業主貸5440、【貸方】その他の預金5440
という形になる。
貸借対照表上は、「その他の預金」が5440円減り、事業主貸が5440円増える。
事業用の口座以外の口座から事業用の代金を支払った場合
事業用としてゆうちょ銀行を使っているが、事業用のコピー用紙を購入した代金570円を他の銀行口座からお金をおろして支払った場合
【借方】消耗品570、【貸方】事業主借570
という形になる。
貸借対照表上は、「消耗品」が570円増え、事業主借が570円増える。
事業用の口座に定期預金などの利子などが振り込まれた場合
ちょっと悩むのが事業用の口座に定期預金の利子が振り込まれたなどの場合。
源泉徴収されている利子や配当金などは事業主借で仕訳する。
事業用の口座の利子でも事業主借になる。
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