健康保険料はサラリーマンの場合、給料月額によって保険料率が決まっている。
では、国民健康保険はどんな計算で保険料が決まっているんだろう?
保険料の内訳は?
協会けんぽなどの任意継続とどちらが得になるんだろう。
国民健康保険料はどのように決まる?
国民健康保険の保険料は、全額世帯(単身者の場合は個人)の負担だ。
その保険料は、市町村によって違うそうで・・・。
国民健康保険料が決定される要素
- 所得によって算出される所得割
- 資産(固定資産税によって違う)によって算出される資産割
- 加入者一人当たりいくらとして算出される均等割
- 一世帯当たりいくらとして算定される平等割
の4つの中から、各市区町村が法令で規定されている組合わせを決定し、一世帯当たりの年間保険料(税)を算出しているそう。
国民健康保険料の内訳
国民健康保険料は「医療分」、「支援金分」、「介護分」に分かれている。
医療分とは
医療分は国民健康保険料を算定する際の基礎となる部分。
自治体(市町村)の国民健康保険加入者の前年医療費を基に料率や金額を算出している。
支援分とは
支援分は後期高齢者医療制度の運営に必要な費用を国保加入者が負担するもの。
介護分とは
介護分は介護保険の被保険者に該当する人(40歳~64歳)の国民健康保険加入者にだけ賦課(課税)される項目。
39歳以下および65歳以上74歳以下の人には賦課(課税)されない。
年収と国民健康保険料の全国平均は幾ら?
以下は平成30年度の年収と単身者の場合の国民健康保険料の全国平均。
同じ世帯内に2人以上の国民健康保険加入者がいる場合、加入者全員の合計所得を所得割に乗じて計算し、さらに均等割も人数分加算しないといけない。
年収100万円の場合の国民健康保険料の全国平均
年収200万円の場合の国民健康保険料の全国平均
年収400万円の場合の国民健康保険料の全国平均
年収500万円の場合の国民健康保険料の全国平均
年収1000万円の場合の国民健康保険料の全国平均
隣の市のほうが国民健康保険料が安いケースもある
国民健康保険の保険料は、それぞれの住んでいる市町村に問い合わせをしてみないと率も額もわからない。
自治体によっては、資産割りがないところもあるそうで。
年間の保険料の金額も自治体によっては変わってくるそうだ。
あなたの市の健康保険料よりも隣の市の国民健康保険料の方が安いなんてこともあるかもしれない。
自治体によっては年間、何万も健康保険料が変わってくるそうだ。
サラリーマンなら任意継続のほうが得かも
前年度、サラリーマンで前年度年収が600万円くらいあって、専業主婦の扶養家族だったりすると、本人だけで国民健康保険料の全国平均は36,092円/月 から43,564円/月 。
さらにそれまで、会社の健康保険で保険料ゼロだった妻も国民健康保険料を払わなければならなくなるので、だいぶ負担が大きそうだ。
例えば、東京都杉並区・年齢40歳から64歳で、前年度年収が600万円(ほかに収入がない場合)、収入のない同世代の配偶者がいる場合、年578,076 円・1ヶ月相当額48,173 円。
前年度年収700万円なら年673,164 円・1ヶ月56,097 円。
協会けんぽ東京都支部の任意継続保険料だと、32,116 円。
任意継続が利用できる期間2年間は、任意継続にしたほうが健康保険料の負担は小さいかも。
なぜなら、任意継続の場合保険料に上限があるから。
全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPなどでは、都道府県別の任意継続の場合の保険料を見ることができる。
ただし、会社都合での退職の場合、国民健康保険が安くなることもある。
退職前には、国民健康保険料と任意継続などの保険料を比べてみて、得になる方を選ぼう。
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