ベアというのはベースアップのことだそうだが、定期昇給とどういう違いがある?
ベースアップは定期昇給につながるとも言われているけどねえ。
どうもよくわからないよね。
ベースアップとは?
ベースアップとは、給与の基本給部分(ベース)に対しての昇給額、または率である。
英語ではなく、いわゆる和製英語(base up)で、ベアと略されることが多い。
このベースアップという概念、欧米には存在しない考え方なのだそうだ。
ベースアップ額を交渉条件とできるのは、勤続年数に対応した給与表があることが大前提。
最近では、欧米の企業や外資系企業にならって、大企業ほど成果主義に基づく賃金を重視するようになり、同期同一給与を前提としたベースアップ額の計算は難しくなっている。
このため、ベースアップに関する議論や交渉自体を縮小または廃止する企業も多い。
定期昇給
年齢や勤続年数を重ねるごとに、賃金の一定額が自動的に増える仕組みのこと。
グラフにすると右肩上がりのカーブを描く。
賃金制度として明確化している場合は、「定期昇給制度がある」という。
1歳年をとったら、1年先輩の給料と同額をもらうことができるという制度で、万が一、定期昇給が凍結された場合は、実質的には一時的賃下げを意味する。
また、定期昇給が制度化されていない場合、定期昇給に相当する部分を交渉で確保しなければ、個別賃金水準が低下することを意味する。
定期昇給に上積みされる賃金水準全体の底上げは「ベースアップ(ベア)」と呼ばれ、個人別の賃金の引き上げは定期昇給とベースアップで構成されている。
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