親族のいない人(いわゆるおひとり様)が死んだら、遺体はどう処理される?
身元が分からない人は「行旅死亡人法」として遺体が処理される。
では、戸籍などはきちんとあって、でも、「親族がいない・いるのかどうかわからない」という人が死んだら?
自分がこのパターンになる可能性は高いので、気になるところ。
火葬をしてくれる人がいるかどうかで扱いが違う
日本の法律では、遺体は必ず火葬する必要がある。
また、遺骨は決められた墓地に入れるなどの管理が決められている。
遺体を引き取って火葬する手続きをしてくれる人がいた場合
遺体を引き取って火葬する手続きをしてくれる人がいれば、その人に健康保険から「埋葬費」として5万円が支払われる。
遺体を引き取る人がいない場合
遺体を引き取って火葬する手続きをしてくれる人がいない場合は「墓地、埋葬等に関する法律」に基づいて市町村が火葬などを行う。
遺体を引き取る人がいない場合の手続き
遺体を引き取る人がいない場合、市町村などの自治体が遺体を処理する。
ちなみに、「身元が分からない人」の場合も同じような処理の仕方をする。
亡くなった場所によって違う遺体引き取りの手続き
死亡届は、戸籍法第87条の同居の親族などの届出義務者がいない場合は病院長が行う。
葬儀費用はどうなる?
市町村が遺体を引き取った場合、火葬の費用はどこからねん出されるか?
基本的には
といった順番で処理される。
遺骨はどうなる?
では、相続人のいない場合の遺骨はどう処理されるのか?
というのが、大体の流れ。
入院費などの支払いは?
では、入院費や介護費用はどうなるんだろう?
病院で亡くなった場合で入院時に所持金があった場合、所持金は市町村にいったん引き渡す。
自宅で亡くなった場合でも所持金は市町村がいったん引き取る。
その後、市町村長から検察庁に通知し、検察官から家庭裁判所に「相続財産管理人選任の
申立て」(民法952条)を行い、相続財産管理人が選任されたら、遺産は管理人が管理する。
相続財産管理人が選任されたら、病院から管理人に「未払治療費の債権届出」を行う。
少しは安心できるかも
今回、調べてみて、自分自身ちょっと安心した。
結局のところ、身内がいなくても市町村が遺体の処理はしてくれる。
入院費やなにかも、お金さえ持っていれば、病院側に支払うことができる。
まあ、病院側にとっては「手続きが面倒」というのはあるのかもしれないけど。
でも、おひとりさまにとっては、お金の用意さえできていれば、少しは安心できるシステムがあるということが分かっただけでも良かったかな。
お金がないならないで仕方ないし。
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