火事や災害で破損したり汚れたりしたお金の交換方法

 火事や災害で焼けこげたり、一部分が破損・汚れて普通に使えなくなってしまった紙幣や硬貨、一部でも残っていれば、ちゃんと使えるお金に交換してくれる。

 とはいえ、無条件に好感してくれるわけではない。

 どの程度の破損や汚れなら、きちんとした硬貨や紙幣と交換してくれるのだろう?

 ちょっと調べてみた。

紙幣が破損した場合の交換基準

  • 紙幣が破損した場合の交換基準は
  • 表・裏両面があること
  • 紙幣の面積が3分の2以上残っている場合は、【全額】を引換えしてもらえる。
  • 破損した紙幣の面積が5分の2以上、3分の2未満の場合は、【半額】を引換えしてもらえる。
破損した紙幣の面積が5分の2未満の場合は、お金としての価値は無いと判断され残念ながら交換不可能。

硬貨が破損した場合の交換基準

 硬貨が破損した場合の交換基準は

  • 模様の認識ができる貨幣を対象とする。
  • 金貨の場合、重さの98%以上のものについて、額面価格の全額で引換えてくれる。
  • 金貨以外の貨幣 の場合、重さの2分の1を超えるものについて、額面価格の全額で引換えてくれる。
災害その他やむを得ない事由により重さが減少した貨幣は、上の基準にかかわらず、模様の認識ができることを条件に額面価格の全額で引換えてくれる。

損傷現金の持込時の注意

 銀行に破損したり汚れた紙幣・硬貨を交換してもらう場合、以下の点に注意する。

紙幣の場合は、できる限り残った紙幣を貼り合せる。
貼り合わせの時に異なった紙幣を貼り合わせないように注意する。
細かく裁断されたままの状態となっているものについては、同一の銀行券の紙片であると認められないとして、交換してくれない時がある。
濡れた紙幣は、できる限り1枚ずつの状態で乾燥させる。
汚れや異物が付着している場合は、できる限り取り除く。
硬貨の場合、汚れのひどいものは、水洗いのうえ乾燥する。
火事等により破砕のおそれのある現金は、箱に入れる等、できる限り原形を崩さないようにして銀行に持っていく。
粉々な状態になると、「交換できない」と判断されることがある。

鑑定が難しい場合

例えば、ものすごく細かく千切れてしまった場合や燃え残りで紙幣面がわかりにくい場合などは、一般の金融機関では取り次いでもらえない場合もある。

  そのような場合でも日本銀行の本・支店であれば鑑定してもらうことが可能。

 日本銀行では、損傷現金の引換依頼は、郵送では受け付けていないので、窓口にご相談。

汚染・破損したお金の交換手数料

 汚染・破損したお金の交換手数料は無料。