ハイターといえば漂白剤。
最近ではノロウイルスや新型コロナウィルス対策にも使われている。
もともとは、花王というメーカーの商品名だが、あまりにも有名なので、漂白剤の代名詞になっている。
けど、このハイター種類によって成分が違うというのは知ってる?
漂白剤も成分を理解すると、思わぬ節約につながるかも。
ハイターは次亜塩素酸ナトリウムが主成分
「ハイター」は次亜塩素酸ナトリウムというのが主成分。
次亜塩素酸ナトリウムの特徴
次亜塩素酸ナトリウムはいわゆる塩素系漂白剤。
次亜塩素酸ソーダとも呼ばれる。
水道水やプールなどの殺菌に使用されている。
多くの細菌やウイルス、芽胞に効果がある。
ノロウイルス・コロナウィルスの殺菌にも効果があるといわれている。
漂白効果は強い。
衣類に使う場合、色柄ものに使うと色が落ちる。
色柄物の繊維製品や毛・絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテート、金属製ボタン・ファスナーなどには使うことができない。
酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する。
次亜塩素酸ナトリウムを含む商品
次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤には以下のものがある。
それぞれの製品の違いは、メーカーの違いや洗剤成分・粘度を増す成分などが入っているかどうか。
パイプ掃除もトイレ掃除もハイター、キッチンハイター、ブリーチ、ジアノック、ピューラックスのどれか1本あれば、あとは、薄めて、アルカリ性か中性洗剤を加えれば、利用できるということになる。
ちなみに、キャップ1杯が大体20から25ml。
ハイターやブリーチなどに比べると、パイプハイターやキッチン泡ハイターは、値段が高い。
倍くらい違う。
濃度と洗剤が入ってるかどうかだけの違いなら、ハイターやブリーチ1本で転用したほうがものすごく得になる。
新型コロナウィルス対策にも
厚労省の新型コロナウイルスに関するQ&Aを見てみると、こんな記載があった。
ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
※家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25㎖)になるように調整してください。
新型コロナウイルスの消毒にハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤を使うとすると、どのくらいに薄めたらよいのだろうか?
ざっくり計算すると
ペットボトルのキャップ1杯(7.5cc)に水500ml。
ノロウイルスの消毒に使う場合
ノロウイルスの消毒に使う場合、
色柄ものに使えるワイドハイターの主成分は?
「色柄ものに使える」というワイドハイターの場合、主成分は過酸化水素。
いわゆる酸素系漂白剤。
粉末のものは、過炭酸ナトリウムが主成分。
過酸化水素の特徴
衣類の漂白、髪の脱色、オキシドール(オキシフル)として傷の消毒、うがい薬に使われる。
弱酸性。
水洗いできるものなら、ウール・シルクを含むすべての繊維に使うことができる。
金属染料や金属製のボタン・ファスナーなどには使用できない。
ノロウイルスの殺菌には効果がない。
過炭酸ナトリウムの特徴
弱アルカリ性。
液体の酸素系漂白剤よりも漂白力が強い。
毛・絹、金属染料や金属製のボタン・ファスナーなどには使用できない。
過酸化水素・過炭酸ナトリウムを含む漂白剤
過酸化水素を含む漂白剤は
・ワイドハイター
過炭酸ナトリウムを含む漂白剤は
・オキシクリーン
還元系漂白剤
還元系漂白剤はさび・水分中の鉄分などを分解する。
主成分はハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素。
商品としてはハイドロハイターなど。
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