思わぬ落とし穴-尺モジュールの内寸

 日本の住宅でよく使われている尺モジュール。

 この尺モジュール、家を建てるときに思わぬ誤算を生じるもとになったりする。

 廊下の幅とか各部屋の開口部、あるいは、物置や部屋の大きさ。

 注意しないと、「思ったよりも狭い(小さい)」ということになる。

尺モジュールの内寸は91センチないんだよね

 家の平面図を見たときに、1グリットは91センチ×91センチで書かれている。

 2グリット×2グリットが一坪。

 ここで、ちょいと勘違いしがちなのが「(1グリットの)内寸は91センチはない」ということ。

 尺モジュールでの寸法の基準は91センチなのだが、これは、「壁の芯から壁の芯までが910mm」という意味。

 910mm-(柱105mmと石膏ボード12.5mm×2)で実際に空間として使える寸法は、大体78センチくらいだ。

 また、工務店などによっては、もっと太い柱を使う場合もある。

 ということで尺モジュールの廊下は78㎝。

 トイレの幅も78㎝。

 出入口はドアなら大体68から63㎝。

 物入なども1グリット78㎝だとして考えないと後で後悔する。

 想定していた家具が入らないとかさ。

いわゆるバリアフリー住宅の寸法

 いわゆる、バリアフリー住宅の寸法といわれるものは、車いすや歩行器で方向転換ができるかどうかで記載されている。

車いすで生活できる寸法

 自走用車椅子の幅は62~63㎝・介助用車椅子の幅は52~57㎝。

 78㎝の廊下なら、車いすでも通り抜けができる。

 が、問題は、方向を変えたり、廊下から部屋に入る時の必要寸法。

 車いすで廊下から部屋に入る場合、介助してもらった場合で75㎝の開口部が必要だといわれているし、自分で操作して部屋に入ろうとするともっと、開口部は幅が必要だし、廊下の幅も85㎝以上必要。

 車いすで、180度方向回転しようとすると、150×150㎝くらいの空間が必要になる。

 ただし、伝い歩きの場合は、あまり、廊下幅がありすぎると、それはそれで不便。

メーターモジュールと尺モジュールでどれだけ差が出る?

 では、メーターモジュールと尺モジュールでどれだけ廊下幅などに差が出るのだろう。

 メーターモジュールの場合、1グリットの内寸は1000mm-(柱105mmと石膏ボード12.5mm×2)=87㎝。

 尺モジュールと9㎝くらいの差がある。

 ただ、日本の建材は尺モジュールで作られたものが多く、メーターモジュールで家を建てようとすると、材料費が高上りになってしまう。

年とっても暮らしやすい家にするには?

 尺モジュールで年とっても暮らしやすい家にするにはではどうするか?

 尺モジュールでも廊下幅や階段幅をある程度調整できる。

 なので、将来に備えて、廊下幅や階段幅を広くしておくというのも一つの手。

 開口部は2グリットにして、3枚引き戸にしてしまえば、出入口は広くなる。

 ただし、廊下幅や階段幅を広くとれば、居室は当然狭くなる。

 3枚引き戸にすると、ドアに比べてお金がかかる。

 で、おいらが考えたのは

「年を取ったら、2階は使わない。1階は年取った時のことを考えて風呂・洗面所・トイレ・台所に移動しやすい間取りで、ドアではなくて引き戸にする。」

 え?洗濯機置き場が抜けてる?

 洗濯は、2階に持っていって、物干し場と隣接した。

 どうせ、クローゼットとかは2階にあるんだし。

 洗濯して、干して、しまうが2階ですべて完結する。

 年取っても、トイレと台所は(食事・水分補給と排泄は)最後まで自分でしたいし、1日複数回こなさなきゃならない。

 洗濯は、いざとなれば他人にしてもらうこともできるしさ。

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