母の死を知った人たちから、香典が送られてきた。
この香典、おいらがもらっていいものなのか?
相続財産になるのかな?もらったら所得税とかどうなるんだろう?
何より、香典返しっていくらくらいが相場?いつまに用意したらいい?
香典は死んだ人の財産(相続財産)にならない
香典は、心情的には死んだ人に贈られるが、税金上は、死んだ人の財産(相続財産)にならない。
香典は喪主や遺族などのものになる。
なので、相続税の対象にはならない。
また、税金上香典返しは、葬儀費用としては認められないので、死んだ人の財産から差し引く(控除する)ことができない。
香典は非課税
香典は、喪主などの遺族のもの。
では、香典をもらった人は、所得税を払わなければいけないのか?
これは、ちゃんと、規定がある。
葬祭料、香典又は災害等の見舞金で、その金額がその受贈者の社会的地位、贈与者との関係等に照らし社会通念上相当と認められるものについては、令第30条の規定により課税しないものとする。-所得税基本通達9-23
というわけで、ふつうは、香典は非課税。
税金を払う必要もないし、確定申告の必要もない。
お見舞金なども非課税。
ただし、常識的な金額より多い香典をもらった場合は、所得税の対象になってしまうこともある。
香典の額は?
「一般的な香典の額」といっても地方によっても違う。
また、「香典」として渡してはいけない金額もある。
香典の相場
一般的な香典の相場といわれているのは、大体以下の金額。
持参する人の年齢や、その地方の相場などもあるので、参考程度に。
また、花や線香などを持参した場合、その額も香典として考える。
「香典」はもともと、「お香のお金」という意味だからね。
ちなみに、たとえ実の親の葬儀であっても、喪主以外、または葬儀費用を負担しないのであれば香典を包む必要がある。
ただし、中には「香典はいらない」という人も増えているので、その場合、香典を持っていく必要はない。
お棺に入れる花や線香などを代わりに持参すると気が利いているかも。
「香典」として渡してはいけない金額
4(死)・9(苦)につながる金額は香典にはしない。
香典に限らず、お祝いとか見舞金にはしないだろうけど。
また、香典の場合偶数の金額もあまり使われない。
金額は1・3・5・10の数字にするのが一般的。
で、喪主の香典返しなどの負担を考えて、3000円以上にするのが良いそうだ。
金額を書く場合、漢数字を使う。
香典には新札を使わない
香典には新札を使わない。
新札の場合、折り目を付けるなどして香典袋に入れる。
お札を入れる向き
お札は、裏返しで入れる。
肖像は下向きに入れる。
香典はむき出しで持参しない
香典は袋のままむき出しで持参しない。
ふくさなどにくるんで、持参し、渡すときに袋を出して。
ふくさの色は紫が慶事にも凶事にも使うことができる。
ふくさがない場合、ハンカチや小さめの風呂敷で代用する。
宗教と香典袋
香典袋にも注意がいる。
香典返しはどうする?
香典返しの時期や金額はどうしたらいいのかな?
これも、それぞれの宗教によって違うようだ。
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