みずほ銀行の暴力団融資、ドラマ半沢直樹で有名になった金融庁検査ってそもそもどんなもの?
金融庁ってどんな組織?
金融庁は、日本の行政機関の一つ。
日本の金融の機能の安定を確保し、預金者、保険契約者、金融商品の投資者その他これらに準ずる者の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることを任務とし(金融庁設置法3条)、内閣府の外局として設置される。
国務大臣として、内閣府特命担当大臣(金融担当)が置かれ、さらに副大臣及び大臣政務官が置かれている。
事務方(役人)のトップは金融庁長官であり、長官の下に内部部局(3局)が置かれている。
内部部局 :総務企画局、検査局、監督局審議会等 金融審議会、証券取引等監視委員会、自動車損害賠償責任保険審議会、公認会計士・監査審査会、企業会計審議会、金融機能強化審査会
地方支分部局 :なし(ただし、財務省の地方支分部局である財務局および財務事務所が、地方における金融庁の実質的な出先機関となっている)
前身: 金融監督庁、大蔵省
定員: 1,373人(2007年(平成19年)4月1日施行)
金融庁の主な業務
金融庁の主な業務は
1)保険会社の支払い能力を評価するソルベンシー・マージン比率が200%未満の場合、原則として金融庁が何らかの監督上の措置(早期是正措置)をとることとなっている。
2)保険業の公共性にかんがみ、保険業を行う者の業務の健全かつ適切な運営及び保険募集の公正を確保することにより、保険契約者等の保護を図り、もって国民生活の安定及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする。
要は、「保険会社に支払い能力があるかどうか」の監督と「保険会社が不正をしていないか」の監督をする。
主要行(みずほ銀行、みずほ信託銀行、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行)と、SBI新生銀行、あおぞら銀行、ゆうちょ銀行の監督を行う。
金融庁が行う処分
金融庁は保険会社や金融機関に「業務改善命令」、「業務停止命令」、「登録取消」までの処分を行う。
どういったものかというと、
といった処分。
金融庁検査って?
金融庁が、銀行などの経営が健全かどうかをチェックする検査。
メガバンクなど大手行の場合、経営全般を年1回定期的に点検する「通常検査」と、大口融資先を集中的に調べる「特別検査」がある。
返済のあてのない不良債権が増えて銀行の財務が悪化すると、融資する余力が少なくなるなどして経済に悪影響を与える恐れがあり、銀行にきちんと融資先を管理させて経営悪化を防ぐ狙いがある。
金融庁検査はどのように行われる?
金融庁は、検査の2週間ほど前に銀行に通知。
銀行は、チームを設置し、各部署や支店と調整しながら、提出資料作成などの準備を行う。
大手銀行の場合、金融庁の「検査官」と呼ばれる人たち数十人が、本店に会議室を借りて一定期間常駐し、帳簿などで経営や財務の内容、暴力団など反社会的勢力と取引がないかなどをチェック。
必要に応じて本店の役職員や支店長などから聞き取りし、融資などの実態を把握する。
検査で銀行が意図的に資料を隠したり、うその資料を作成したりしていれば、検査妨害として、金融庁は銀行法に基づき業務改善命令を出して銀行の仕事のやり方を見直させ、悪質な場合は刑事告発する。
04年には旧UFJ銀行が検査妨害で業務改善命令を受け、その後、元副頭取が銀行法違反で有罪判決を受けている。
金融庁のホームページを見ると、銀行に対する情報を募集するページがあったりする。
金融庁というと、お堅いイメージで、とっつきにくいが、小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」とか新成人向けコンテンツ「うんこクイズ」とかもあって、ちょっと面白い。
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