記事内に広告が含まれています。

伝染病の医療費

病気怪我後遺症で働けないときにもらえるお金給付 公的保障(健康保険・年金・雇用保険・生活保護・災害時の補償)

 デング熱の感染者が毎日のように増えている。

 デング熱は蚊にさされたことでデングウィルスに感染する感染症というやつだ。

 そうかと思えば、海外ではエボラ出血熱が大流行。

 こちらも、エボラウィルスに感染することで発病する感染症。

 両方とも、いわゆる伝染病というわけだが、エボラとデング熱では実は医療費の負担が違うって知ってる?

 デング熱の医療費は健康保険+自己負担。

 が、エボラ出血熱のほうの医療費は自己負担なしなのである。

 なぜ同じ伝染病なのに医療費の負担のあるなしが出るのかな?

PR

医療費が全額公費負担になる伝染病

 伝染病のうち、感染症法6条9項で決められている「新感染症」については、医療費が全額公費負担となる。

 要するに国が全額医療費を払ってくれるってこと。

 *世帯員の総所得税額によっては、月20,000円を限度として一部自己負担が生じる場合がある。

 で、この新感染症って具体的にはどんな病気?

 実は、新感染症と定められている病気は無い!

 新感染症は

「人から人に伝染すると認められる疾病であって、既に知られている感染性の疾病とその病状又は治療の結果が明らかに異なるもので、当該疾病にかかった場合 の病状の程度が重篤であり、かつ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」

 要するに病名も付けられていない、未知の感染症といったところ。

PR

健康保険と公費負担で医療費の自己負担ゼロになる伝染病

 健康保険と公費負担で医療費を負担し、実質的には医療費の自己負担が生じない伝染病は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第37条に定められた「一類感染症」と「二類感染症」と「指定感染症」。

 *「一類感染症」と「二類感染症」と「指定感染症」の場合、健康保険に加入していない場合の医療費は全額公費負担となる。

 エボラ出血熱は一類感染症だが、デング熱は四類感染症なので、エボラ出血熱のほうは実質的に医療費の自己負担がゼロになる。

 がデング熱は、健康保険適応後の自己負担は払わないといけない。

 では、具体的に、どんな伝染病が医療費自己負担ゼロになるんだろう?

一類感染症

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう(天然痘)、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、

二類感染症

急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、 鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1であるものに限る)。

指定感染症

インフルエンザH5N1

伝染病の医療費公費負担に関する手続き

 保健所へ書類を提出する。

 所得の証明書その他の書類が必要。

コメント

タイトルとURLをコピーしました