扶養照会は単なるお尋ね、強制力はありません

 いきなり『扶養照会』と言う手紙が、福祉事務所から送られてきた!

  空けてみたら『Aさんの生活の援助ができないですか?』と言うお問い合わせ。

 中身は、あなたの経済状態とかを尋ねる書面だ。

『扶養照会』がきたら『面倒を見ないといけないの?』

 いきなり、役所から扶養紹介が来たら、「面倒を見ないといけないの?」と焦ってしまうかも。

 特にそれが、親とか兄弟とかだったら「扶養義務があるんだから、養わなければならない」と思っても無理はない。

 いやいや、あせっちゃいけません。

 扶養照会が来たとしても、必ずしも扶養しないといけないわけではない。

  お金を援助しないといけないわけでもない。

 経済状態や何かは書きたくなければ、書かなくてもいい。

 もし、できる援助があるなら、書いて送ればいいんです。

 例えば『お金の援助はできないけど、入院時の手続き代行などはできる』とかね。

 緊急時の連絡先にはなれるとかね。

 むしろ、「お金の援助ができる」なんてことは書かないほうがいい。

 役所の本音としては「親族に金銭的な面を面倒見てほしい」というところだから、なまじ、お金の援助ができるなんて書くと、相手が生活保護を受けられなくなる可能性もある。

扶養照会が来る可能性のある人

生活保護申請者の

三親等内の親族 親兄弟・子供・配偶者
離婚している場合でも、未成年の子供がいる場合、元の配偶者にも扶養照会は行われる。
祖父母・孫・現在生活の援助をしている人

 三親等内の親族に関しては、必ず、扶養照会の対象となる。

扶養照会してほしくない場合

 生活保護を受けるための申請をしたら、天涯孤独でもない限り、誰かのところに、「扶養照会」の通知が届く。

 でも、中には「たとえ生活保護を受けないといけないほど生活が困窮していても、この人だけは、扶養照会をしてほしくない。」というケースもあるだろう。

 例えば、『夫のDVから逃げてきたので、夫に扶養照会してほしくない』と言う場合や、『生活保護を受けている親族がいることを他の家族に知られたくない』と言うような場合、福祉事務所でも考慮してくれる場合があるので、ちゃんと事情を話したほうがいい。

 特に親族に虐待とかDVとかを受けていた場合。

 「夫のDVから逃げているのに、その夫に『(妻の)扶養ができませんか?』なんていう通知が来たら最悪」なので、考慮してくれる。

 『生活保護を受けている親族がいることを他の家族に知られたくない』なんて場合は、扶養照会そのものをとめることは不可能だが、福祉事務所の名前でなく、個人の名前で送ってくれたりする。

 ただし、どちらにしても、何も言わないで「扶養照会はしないでほしい」といっても、まあ、ほとんど受け入れられない。