つい先日母が亡くなった。
で、おいらが母の葬儀を上げ、火葬場でお骨にしたわけだが、その時にかかったお金の話をちょっとしてみたい。
「葬儀の平均費用195万円」といわれているけど、母の場合、25万円ほどだった。
告別式も本葬もしなかったし、戒名もないが、おいらとしては、十分だったと思っている。
一般的な葬儀代の内訳
葬儀代の内訳は
この中でやはり、大きな金額になるのは、「読経や戒名授与のお礼として渡すお布施の費用(費用相場はおよそ47万円)」「お棺の代金」「通夜、告別式、本葬の会場代金」「通夜ふるまい、精進落とし、などの飲食代」
豪華に、大きな規模でお葬式をすればするほど、もちろんお金はかかる。
死んだ時間でも葬儀代に差が出ることも
亡くなった時間も葬儀代に関係してくる。
例えば、夜に病院で亡くなった場合だと、搬送代金は夜間割り増しになったりする。
さらに、死亡後24時間経過しないと、火葬ができないため、死んだ時間と火葬場が開いている時間によっては、ドライアイス代などに差が出るし、自宅に遺体を安置せず、会場を借りて安置した場合、1泊で済まず、お金が余計にかかる。
家族葬といわれる葬儀の場合
家族葬は、家族や親族、友人・知人など、親しい人だけに参加してもらう形式の葬儀。
大体、参列者の人数が30名以内の小規模の葬儀を指らしい。
一般的な葬儀と同じように、通夜式や告別式はする。
家族葬で、お金をかけないで、となると、参加する人数を絞って、お棺も安いものにする、戒名にこだわらない。
てなことがポイントになる。
直葬といわれる葬儀の場合
直葬といわれる葬儀の場合、通夜・告別式の儀式を行わない。
この分、お金はかからない。
ちなみに、葬儀会社の人によると「本来直葬というのは、警察などに収容され死後24時間たったとはっきりしている遺体を、そのまま、火葬場まで搬送して、火葬にすること」なのだそうだ。
母の葬儀の場合
母の葬儀の場合、直葬+アルファといった感じ。
我が家の場合、事情があり、父と母が別居していた。
また、父に母の居所を知らせておらず、父自体が、非常にわけのわからない行動をとる人だったので、極簡略に葬儀を終えた。
遺体は、父のいる自宅には運べず、また、入居先も門限があり、夜に亡くなったため、歯k部ことができず、葬儀屋さんから、スペースを借りた。
遺体安置場所と20人ほどが飲食できる和室スペースで、安置場所と、和室スペースは、扉で仕切られていた。
もうちょっと、小さなスペースでもよかったと思うのだが、田舎のこととて、これ以上小さなスペースがないんだって。
お坊さんも呼ばなかった。
納棺や火葬場には、母の親族が数人だけ参加した。
それでも、祭壇はそれなり立派だったし、納棺の儀とやらはした(あんまり必要と思わなかったけど)。
お遍路の傘や草履も履かせた(これもあまり必要と思わなかったけど)。
遺影も、作った。
遺影は、顔の写真と、衣装を合成したもの。
9000円近くしたが、この遺影は作ってよかったと思っている。
とてもきれいに出来上がった。
自宅用の線香やろうそくなども用意してもらった。
葬儀屋さんは慣れたもの
田舎のことで、葬儀についてはだいぶ心配していた。
というのは、田舎は、豪華な葬儀が一般的だし。
でも、葬儀屋さんは慣れたもの、事情を話すと、すぐにわかってくれて、こちらが言う前に「会場の案内も出さないほうが良いですね」といってくれた。
地元のお寺事情も教えてくれ「お父さんのところのお寺さんは、今、住職さんがいない(寺は空き寺になっている)ので、お父さんのところにお骨を渡すとしても、お坊さんを呼ばなかったことが問題になることはないと思います。もし、お父さんが遺骨を引き取らなかった時には、お墓で困ったら○○寺で永代供養とかしてくれますよ。相談してください。」
ってな感じ。
ゆっくりと故人と過ごせた
何より、よかったなと思うのは、母とゆっくり過ごせたこと。
何といっても、人の出入りが少ない。
これは、ありがたい。
生前は毒親母だが、死体になってしまえば、おいらを傷つけることもない。
親戚の人も「こんな葬式は初めてだけど、こういうのも、いいね」といってくれた。
今、母は、遺影となって、穏やかにおいらのそばでほほ笑んでいる。
総額、25万円の葬儀、ああ、いい葬式だった。
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