口座貸越(当座貸越)の上手な使い方。
今回は口座貸越(当座貸越)というものについてちょっと調べてみた。
口座貸越(当座貸越)といわれてもぴんとこないかもしれないけど、実は結構お世話になっている人も多いはず。
口座貸越(当座貸越)って何?
当座貸越とは、融資の限度額(極度)を設定し、その極度までは自由に資金を借りたり返したりできる融資方法。
一般当座貸越
当座預金口座に貸越限度額を設け、その範囲内でいつでも貸越しできるもの。
一番お世話になることの多い一般当座貸越は普通預金の残高を超えて払い出す場合に、定期預金や国債があれば、その定期預金・国債を担保としてその合計額の80%から90%程度まで自動的に融資を行う機能のことを言う。
総合口座の場合、総合口座とセットになった定期預金が担保になる。
通帳上はマイナス表示になる。
専用当座貸越
当座預金、普通預金とは別に当座貸越枠勘定を設け、そこから払出伝票、やキャッシュカードにより、融資を受けるもの。
身近なところでは銀行のフリーソーンやキャッシュカードに付帯したローンなんか 。
総合口座貸越(当座貸越)の金利
当座貸越でマイナスになった部分は、いわば銀行への借金(ローン)。
このマイナスになる部分には借金としての金利が付く。
当座繰越を利用した場合に払う金利は、「担保となる定期預金の金利+銀行で決められた貸付金利」となる。
要するに、担保になる定期預金などよりはるかに当座貸越の金利のほうが高く設定される。
総合口座貸越(当座貸越)で得になるケース
マイナス部分に金利が付くので、実質的には赤字になる。
金利分を銀行に払わなければならないので、当座貸越を使うのは損だ。
できれば当座貸越は使わないほうがいい。
が、当座貸越破損だから定期預金を解約する。
ってのも間違っている。
定期預金の解約と当座貸越を比べると必ずしも当座貸越のほうが損になるケースばかりではない。
定期預金を解約するより総合口座の当座貸越を利用したほうが得になるケースもある
定期預金を解約するより当座貸越を利用したほうが得になるケースとしてはいくつか考えられる。
当座貸越の金額が小額の場合
たとえば定期預金が沢山あって、当座繰越のマイナス分が小額の場合には、満期の定期預金の金利分のほうが貸越金利より金額が多くなる。
この場合は、定期預金を解約するより当座貸越を利用したほうがとく。
当座貸越のマイナス期間が短くすむと予想される場合
たとえば、1年満期の定期預金を解約して1年分の定期預金金利をパアにするより1ヶ月分の当座貸越の金利を払ったほうが最終的には得になる。
担保対象以外の定期預金の金利が高い場合は?
当然金利の高いほうの定期預金を解約するより当座貸越を利用するほうが得になる。
この場合、担保になる定期預金を解約するかどうかは、当座貸越分の金額と期間で判断すべき。
定期を解約するときは、金利が低いものから解約していこう。
コメント