確定拠出年金の元本保障型、同じ商品で、普通に積み立てた場合と比べて、本当にお徳なのだろうか?
だって、結構、 確定拠出年金は手数料とか取られるし・・・。
ここでは、スルガ銀行のスーパー定期1年ものを個人型確定拠出年金と通常の積み立てで、1万円ずつ10年間積み立てた場合について見てみたいと思う。
確定拠出年金で積み立てた場合
スルガ確定拠出年金スーパー定期(1年) 金利 0.025%の場合。
1万円ずつ10年間積み立てると1,201,515円となる。
1,201,515円から、確定拠出年金の必要経費を引いていくと・・・。
個人型確定拠出年金・加入手数料 2000円。
事務取扱手数料月々100円⇒100×12×10=12,000円。
事務委託先手数料月々63円⇒63×12×10=7560。
手数料計12,000+7560+ 2000= 21 560円
積み立てた金額から手数料を引くと1,201,515 - 21,560 = 1,179 ,955円
通常の積み立ての場合
スルガスーパー定期(1年) 金利 0.025%の場合。
10年間積み立てた場合の利息込みの金額が1,201,212円。
あらら、残念・・・。
毎月1万円10年間の積み立てでは、通常の積み立てのほうが最終的な受け取り金額が大きい。
では、月5万円ではどうかな?
確定拠出年金で10年間月5万円積み立てた場合
6,007,568-21,560=5,986,008円
通常の積み立て10年間月5万円の場合
6,006,052円。
やっぱり通常の積み立ての方が利益が大きい。
では、15年間5万円ずつ積み立てた場合は?
確定拠出年金で15年間月5万円積み立てた場合
9,016,988- 2,000-(100×15×10)-(63×15×10)=8,990,538
通常の積み立て15年間月5万円の場合
9,013,576円
やっぱり、普通に積み立てたほうがとく。
では、確定拠出年金が得になるラインはどこだろう?
確定拠出年金10年1%の金利で積み立てた場合
6,311,332- 21,560 =6,289,772円
一般の積み立てで、10年1%の金利で積み立てた場合
6,242,000円
このあたりでやっと、確定拠出年金が得になるライン。
と言うことは、年利1%以上の商品に投資しないと確定拠出年金が得にならないと言うことになる。
でも、これは、確定拠出年金の掛け金の所得税控除を考えないときの金額なんだけど。
さて、では、確定拠出年金の掛け金の所得税控除ではどの程度の利益が出るのか?
次回は、同じ条件で、確定拠出年金の掛け金の所得税控除について考えてみよう。
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