ニュースで「70代の娘が101才の母を介護に疲れて殺してしまった」というニュースが流れた。
ニュースの中で「介護で困ったら包括支援センターへ相談を」と言ってたが、実は大分前、我が家は地域包括支援センターのお世話になったことがある。
地域包括支援センターって何?
地域包括支援センターは65才以上の高齢者の相談窓口。
介護する人についても相談に乗ってくれる。
ケアマネージャーがいなければ、ケアマネージャーを探してくれたり、介護保険の申請手続きを手伝ってくれたりする。
65歳以上の人のかかわった虐待などの対応をしたりもする。
我が家では
だいぶ昔の話だが、我が家の母が体を壊し、介護保険の申請をした。
で、そのときに、父のモラハラ振りも地域包括支援センターへ相談した。
今日はそのときの話を少ししたい。
日付はでたらめだが、経過は本物。
母動けなくなる
4/1前から「足が痛い」「立ち上がるのが大変」といっていた母から電話が入る。
実家に行ってみると、「壁伝いに動いて掃除や洗濯をしていたが、歩くのがままならなくなって、トイレまで自力で歩けなくなった。腰も痛くて」と訴える。
その日のうちに介護保険の申請をする。
自費でもいいと思い、トイレやベット周りに手すりを借りた。
が、父は業者が来ている間はご機嫌だったが、帰ったとたん「余計なものを借りなくていい。動けないなら施設へ行け」と怒り出した。
このやり取りが数日続いたある日、様子を見にいったところ「こんなになるほど長生きしなければ良かった」「私はもう要らない人間」「利用価値がなくなった人間はいらない」と母が言い出した。
そして、なぜか料理を作っている母。
居間で寝転んでいる父・・・。
地域包括支援センターに相談に行く
父がなんと言おうと、ベット周辺とトイレの手すりは母の生活に必要不可欠。
そして、手すりを借りるためにはケアマネを頼まなければならない。
「こんなになるほど長生きしなければ良かった」「私はもう要らない人間」という母の言葉も気になったし。
そんなこんなで地域包括支援センターというところに相談に行った。
地域包括支援センターは65歳以上の人の相談窓口だ。
地域包括支援センターの職員は話を聞いて、すぐに母の様子を見に行ってくれた。
このとき、母はベットに腰をかけ、下を向いていた。
その顔は、まるで幽霊のように生気がなかったのだ。
モラハラ夫から緊急避難
地域包括支援センターの職員は母の様子を見て、モラハラ夫との隔離が必要と判断したらしい。
が、問題は母の意向。
絶対、家を出て行かないと思ったのだが・・・。
なんとその場で「夫と離れたい」という。
おいらが「このまま黙って、家を出るよ」といってもうなずいている。
父に「出て行くことを話す」とも言い出さない。
黙って出て行くことに絶対反対すると思ったのだが。
どうも父のモラハラ振りに限界に来ていたらしい。
母の意向を聞いて、地域包括支援センターの職員がその場で、避難先を用意してくれた。
そして、母の預金通帳などをもってその日のうちに父の元を離れたのであった。
その後どうなった?
担当包括支援センターが迅速に動いてくれたおかげで、母はリハビリして元気になった。
その後は、ケアハウスに入居し、がんで亡くなるまでケアハウスで暮らした。
ただ、この時の包括支援センターの職員、動きは速かったが、その後の対応が今一つ。
騒動が拡大する元になった。
おかげで管理人は負担がとても大きかった。
といっても、当時(10年近く前)は「虐待」「モラハラ」「付きまとい」等に制度はあってもかかわっている人(包括や市の職員・警察も含めて)達が理解があまり深くなかったのもあると思う。
正直言って、当時市の職員・警察の対応は相当悪かったし。

その後、いろいろな事件が起きて、包括やも市の職員・警察も対応が変わってきたように思うよ。
ケアマネがいても包括支援センターに相談に行って良いんだよ
ケアマネージャーがついていると「うちはケアマネがいるから」と追い詰められていても包括支援センターに相談に行かない人がいるみたい。
だけど、虐待に限らず、「介護が苦しくて相手に害を与えそう」とかっていう場合も、ケアマネがいても包括支援センターに相談に行っていいんだ。
ほとんどの包括職員は解決策を一生懸命一緒に考えてくれたり、動いてくれると思うよ。

インターネットで「地域包括支援センター 市町村名」で検索するとすぐ出てくるはず。

厚生労働省のHPでも全国の地域包括支援センターの連絡先をまとめてあるページがあるからご紹介しておくね。

ページをスクロールして真ん中あたりにあります。

市に相談すると大体の場合は地域包括支援センターへ連絡を取るように言われたりするから、市の窓口へ行ってもいいけどね。

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