混乱しがちな年収と所得。
さらには合計所得額・総所得金額と課税所得。
どう違うんだっけ?
年収と所得・課税所得が違うのはなんとなくわかる。
でも、合計所得額って?単純に所得の合計のことなんだろうか?
総所得金額って合計所得額と違うの?
わかんなくなってきたので調べてみた。
年収とは?
年収は、年間のすべての収入の合計。
サラリーマンの場合は、毎月の基本給+交通費+各種手当+ボーナスのすべてを合わせた額。
年末に会社からもらう源泉徴収票の「支払金額」にあたる。
自営業の場合なら、年間の売り上げ額。
所得は必要経費や給与所得控除を引いた額
所得は、
サラリーマンの場合、年収から給与所得控除を引いた額。
自営業の場合は年収から経費を差し引いたもの。
総合課税の利子所得・配当所得・短期譲渡所得・長期譲渡所得・一時所得は利益の中から損益通算した後の金額。
申告分離課税の利益がある場合の長(短)期譲渡所得については特別控除前の金額。
合計所得額
以下のすべての合計。
1)事業所得、不動産所得、給与所得、総合課税の利子所得・配当所得・短期譲渡所得及び雑所得の合計額。
2)総合課税の長期譲渡所得と一時所得の合計額の2分の1の金額。
3)退職所得金額、山林所得金額。
この合計所得額という考えが一番わかりにくい。
まあ、総合課税と分離課税と税金の計算が別ってのもあるし、わかりにくいのも当然かもしれないけど。
総所得金額
基本的には合計所得額と同様だが、下の繰越控除を受けている場合は、繰り越し控除適用後の金額。
純損失や雑損失の繰越控除
居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除
特定居住用財産の譲渡損失の繰越控除
上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除
特定中小会社が発行した株式に係る譲渡損失の繰越控除
先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除
課税所得額は税金の計算のもとになる
課税所得は、「所得」から、基礎控除や配偶者控除・税金・各種社会保険料などの各種所得控除の合計を引いた金額。
この課税所得に税率をかけて所得税額を計算する。
課税所得額って、合計所得額や総所得金額から各種控除した額じゃないんだねえ。
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