最近話題の先進医療、どんなものを言う?そしてどれだけお金がかかるんだろう?
先進医療の定義 ・健康保険の診療で認められている一般の医療の水準を超えた最新の先進技術として、厚生労働大臣から承認された医療行為。 ・将来、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養。 ・先進医療の部分は、全額自費負担。 ・先進医療の部分は、高額療養費は使えない。 ・先進医療で支払った医療費は確定申告の医療費控除の対象になる。 |
じゃあ、先進医療の具体的な内容は?
先進医療の種類 技術名 一覧 |
(調査時期) 平成17年6月1日~平成18年6月30日 |
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平均 技術料 |
平均 入院期間 |
年間 実施件数 |
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子宮頸部前がん病変のHPV-DNA診断 | 12,200円 | - | 134件 |
エキシマレーザーによる治療的角膜切除術 | 163,100円 | 2.7日 | 9件 |
骨髄細胞移植による血管新生療法 | 230,394円 | 60.3日 | 37件 |
腹腔鏡下肝部分切除術 | 246,674円 | 25.0日 | 9件 |
インプラント義歯 | 589,683円 | 3.8日 | 485件 |
自己腫瘍(組織)を用いた活性化 自己リンパ球移入療法 |
623,094円 | 12.0日 | 152件 |
HLA抗原不一致血縁ドナーからの CD34陽性造血幹細胞移植 |
1,221,400円 | 153.6日 | 5件 |
エキシマレーザー冠動脈形成術 | 1,855,995円 | 17.3日 | 55件 |
脊椎腫瘍に対する腫瘍脊椎骨全摘術 | 2,016,400円 | 56.6日 | 18件 |
悪性腫瘍に対する粒子線治療 | 2,851,409円 | 31.4日 | 533件 |
固形がんに対する重粒子線治療 | 3,107,095円 | 33.2日 | 453件 |
「先進医療を実施している医療機関の一覧(平成20年6月1日現在)」より
で、この、先進医療を行っている医療機関、厚生労働省の許可が必要。
医師の数や経験年数など、一定の基準が設けられている。
最新の先進医療実施医療機関はこちらの厚生労働省HPへどうぞ。
最高の重粒子線治療で、300万円ってところ。
健康保険の高額療養費は使えないが、確定申告すると、すべての医療費の総額200万円までは、控除が効く。
そう考えると、思ったほど高くない気がするが、いかがなものか?
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ちなみに、民間の入院保険や医療保険の先進医療の保障は、先進医療特約という。
入院保険・医療保険の本体に、特約部分を付けたもの。
特約部分の保険料は月100円程度なのだそう。
ただし、特約なので、先進医療だけの保険に入ることはできない。
また、厚生労働省が『先進医療』と認めていても、保険会社では補償の対象としていない治療もある様子。
また、限られた医療機関しか治療ができないこと、将来、先進医療の項目が変わる可能性があることなども考えて、保険契約したいところ。
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