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国債の金利・価格と株価の関係

 株価が上がっている。

 其れに連動しているの判らないけど、国債価格は下がっている。

 ここでいう国債の価格とは、既に発行されている国債の売買価格のことだが。

 そして、国債の金利は上がっている。

 一般的に、株価が上がると国債の価格は下がる。

 国債の価格が下がると、新規発行の国債の金利は上がる。

 なぜ?

株価が上がると国債の価格が下がるわけ

 図式としては、
・『株価が上がる』⇒『株を買おうとする人が増える』⇒『持っている国債を売って、株を買おうとする』⇒『国債の市場価格が下がる』

 とまあ、こんな具合らしい。

国債の売買価格が下がると新規発行の国債の金利が上がるわけ

・『国債の価格が下がる』⇒『下がった金額で国債を買った場合、利回りが上がる』⇒『価格の下がった国債を買ったほうが、新しく発行される国債を買うより利回りがよければ、新規発行の国債を買う人が少なくなる』⇒『新規発行の国債の利回りを上げざる終えなくなる』

 という図式のようだ。

・『株価が高くなる』⇒『国債より株を買おうとする人が多くなる』⇒『新規発行の国債の利回りを上げないと誰も国債を買わない』

 という図式もなりたつ。

 ちなみに、このときの市場で売買される国債は、個人向け国債ではない。

 個人向け国債は中途換金の場合、日銀が買い取ることになっている。

 市場で売買されるのは、その他の国債。

 そのうち、個人で売買できるのは、利付国庫債券。

個人向け国債と利付国庫債券の違いは過去の記事を見てね

 ま、国債価格の上がり下がりに関しては、株価の上下だけでなくほかのさまざまな要因も含まれるので、『株価の上昇』=『国債金利の上昇・国債の売買価格の下落』になるわけではない。

 が、国債価格・国債金利の上下のひとつの要因として株価の上下があるということのようです。

!本日のポイント!

・株価が上がると、国債の市場売買価格は下がる&新規発行の国債の設定金利が上がる可能性がある。

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