つい先日、介護関係の仕事をしている人と話をした。
その時に「看取りはその人のさいきの時どう過ごしていただくかが…。」
という言葉が出てきた。
?「さいきの時」?なにそれ?
看取りって、死んでいく人を看取るってことよね。
それで再起の時?死んでいく人と思っていた人が元気になったのか?
最期の時はどう読むのが正しい?
「さいき」といっていたのは、どうも話の内容から、「最期」のことらしい。
「看取りはその人の最期の時どう過ごしていただくかが…。」なら話は通じる。
「最期の時」の「最期」は「さいご」と読むのが正しい。
介護職なら、一応はプロなんだから、「最期」を「さいき」はないだろうと思うんだけど。
「最期」は「さいご」です。
「その人の最期(さいご)を看取る」が「その人の再起(さいき)を看取る」じゃ意味が通じなくなってしまう。
「再起の時」は看取っちゃなんねえ。
「再起の時」は「見守る」とか「待つ」じゃないとね。
最期と最後どう違う?
では「最期」と「最後」どう違う?
どちらも同じ「さいご」と読む。
【最後】はものごとの一番あと
【最期】は命が尽きる時、死に際(ぎわ)。人生や国の歴史など、そのものについてたった一度しかない終末をあらわす。
という意味だ。
「行列の最後」「最後に一言」
「最期を看取る」「壮絶な最期を遂げる」
というように使う。
「末期」はどう読む?
同じ「期」を「ご」と読む単語に「末期」というのがある。
「末期」の場合、「まっき」と「まつご」と2つの読み方をする。
【まっき】は終わりの時期、時代の終わりの時期、病状や情勢が救いがたいところまでひどくなったこと
【まつご】は人の一生の終わり
を意味する。
例えば
「まっきの癌」⇔「救いがたいところまでひどくなった癌」
「江戸時代まっき」⇔「江戸時代の終わりごろ」
「まつごの水」⇔臨終のときに口に含ませる水、死に水
という使い方をする。
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