お金のやり取りをするのに、一番身近な金融機関といえば、郵便局・ゆうちょ銀行なんじゃないだろうか?
なんたって、店舗数が多い。
民営化で、郵送事業と銀行事業が分離されたとはいえ、ほとんどの郵便局にはATMがあるし、現金の取り扱いも行ってるし。
で、郵便局でお金のやり取りする場合、どんな方法があるのか、一番得になるのか調べてみた。
ゆうちょ銀行の口座がなくても利用できる
送金側・受け取り側、双方ともに、ゆちょ銀行口座がなくても、お金のやり取りができるのが郵便局の普通為替・定額小為替・現金書留。
郵便局の普通為替
郵便局の普通為替は郵貯銀行の口座を持っていなくても利用できる。
為替を買って、封筒に入れて、相手に郵送することもできる。
為替を渡した相手が、郵便局の窓口で現金に交換する。
普通為替証書の有効期間は発行日から6か月。
限度額500万円まで。
普通為替の手数料
送金額3万円未満=430円
送金額3万円以上=650円
*封書として相手に渡す場合の送料は別料金。
郵便局の定額小為替
郵便局の定額小為替には送金額に応じて、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類の定額小為替がある。
定額小為替証書1枚につき 100円の手数料がかかる。
定額小為替証書の有効期間は発行の日から6カ月(5年間は、再発行の請求ができる)。
定額小為替は封書で相手方に郵送が可能。
小為替を受け取った側は郵便局に小為替をもっていって現金として受け取る。
現金書留
現金書留なら、封筒に入れて現金が直接送れる。
熨斗袋なども送れる。
手数料は送金金額に応じて違う。
郵便物としての重量等に応じた基本料金+損害要償額1万円まで430円、さらに5,000円ごとに+10円(上限50万円)。
郵便物として扱われるので、受け取り側がわざわざ郵便局に行く必要がない。
受け取る側にゆうちょ銀行の口座がなくても送金できる
受け取る側にゆうちょ銀行の口座がなくても送金できるのが、通常現金払・電信現金払(窓口払)・小切手払 ・ゆうちょ銀行から他の金融機関口座への振込。
ただし、送る側はゆうちょ銀行の口座を持っていることが条件。
通常現金払
払出証書を郵送し、受け取り側は払出証書を郵便局に持っていく。
払出証書の有効期間は発行日から6か月。
有効期間が経過した場合は、払出証書の再発行の請求が必要。
発行日から5年間払出証書の再発行または払出金の請求がない場合には、払出金は口座に戻される。
送金できるのは500万円以下。
料金(通常現金払1件につき)411円。
電信現金払(窓口払)
送金1件につき648円。
受け取るほうに、郵貯銀行の口座がなくても、窓口で現金の受け取りが可能。
即時に送金処理が可能。
500万円までOK。
小切手払
送金する方が小切手を振り出し、振り出された小切手を持参小切手払店(ゆうちょ銀行または一部の郵便局)で現金と引き換える。
小切手帳一冊につき1,620円 。
ゆうちょ銀行から他の金融機関口座への振込
利用の際には、『通帳とお届印』または『キャッシュカード』が必要。
全国のゆうちょ銀行ATM、ゆうちょダイレクト、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続きする。
手数料は、ATM・ゆうちょダイレクト・ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口でそれぞれ違う。
ゆうちょ銀行から他の金融機関口座への振込手数料
ATM 5万円未満216円 、5万円以上432円
ゆうちょダイレクト 5万円未満216円 、5万円以上432円
窓口 5万円未満648円 、5万円以上864円
受け取る側にゆうちょ銀行の口座がある場合の送金
受け取る側の双方にゆうちょ銀行の口座がある場合、通常払い込み・電信払込み・電信振替が利用できる。
ゆうちょ銀行の通常払い込み
ゆうちょ銀行の通常払い込みは、送金相手の振替口座に、現金を払い込む。
窓口 で取り扱う。
送金終了まで日数がかかる。
ゆうちょ銀行の通常払い込み手数料
払込金額5万円未満=130円(120円)
払込金額5万円以上=340円(330円)
電信払込み
電信払込みは、窓口で扱う。
即日送金できる。
電信払込み手数料
払込金額5万円未満=540円
払込金額5万円以上=756円
送金側受け取り側双方にゆうちょ銀行口座がある場合
送金側受け取り側双方にゆうちょ銀行口座がある場合は電信振替を利用できる。
ゆうちょ銀行、郵便局の貯金窓口、ATMまたはゆうちょダイレクトから利用可能。
電信振替手数料
窓口扱い=144円
ATM扱い=月3回まで : 無料/月4回目以降:123円
ゆうちょダイレクト扱い=月5回まで:無料/月6回目以降:113円
お祝い金などに利用価値が高い
というわけで、相手も自分も郵貯の口座を持っているのであれば、ATMかゆうちょダイレクトによる電信振替が一番お得。
ネットバンクでは、他行への振り込み手数料が無料の銀行もあるが、郵貯銀行の強みは、窓口やATMが身近にあるところ。
また、お祝い金などは、銀行振り込みとは行かないし、直接渡しにいけない遠方にお祝い金などを送りたい場合は現金書留や為替などの利用価値は高い。
コメント