公的な書類や取引に使われる実印。
実印というと、ちょっと大き目な印鑑を想像する人が多いのじゃなかろうか?
でも、実印というのは、必ずしも大きさとか形とかでは決まらない。
実印に見えて、実は実印ではないということもある。
実印の条件って、さてなんだ?
三文判でも実印として利用できる
出来合いの印鑑のことを「三文判」ということが多い。
三文判は昔のお金の「一文(いちもん)」からきている。
要は三文判は「一文銭3枚程度の価値」という意味。
安くて粗末。
ということらしい。
今で言えば「機会彫りの大量生産品」といったもの。
まあ、一番身近な印鑑ということもできる。
で、この一番身近な印鑑である三文判、印鑑登録さえすれば実印として使うことができる。
印鑑登録するための条件さえクリアしていればおおむねOK。
ただし、自治体によっては受け付けてくれない場合もあるようだ。
印鑑登録が可能な印鑑の条件
ただし『…印』、『…之印』、『…之章』の字句は登録できる。
氏または名のみ彫刻の印鑑の場合は、地方の条例によっては登録できない場合がある。
この、「氏または名のみ彫刻の印鑑の場合は、地方の条例によっては登録できない場合がある。」という部分、女性にとっては、あまりありがたくない。
女性は、姓が変わることがあるからね。
そのたび印鑑登録したりしないといけない。
まあ、この問題は実印だけの問題だけじゃないけど。
女性の場合、名前で実印を作ることを認めている自治体が多いようだ。
が、そこは、自治体次第。
印鑑登録できない印鑑とは?
印鑑登録できる印鑑は、それほど規制がないが、「印鑑登録できない印鑑」ははっきりと決まっている。
シャチハタは実印としては使えない
印鑑登録はゴム印などは不可。
ということで、ゴム印の一種であるシャチハタは実印としては使えない。
実印と他の用途の印鑑は分けておいた方が無難
三文判でも実印として使用できる。
でも、実印と銀行印・普段使う印鑑は、分けておいた方が良いと思う。
実印は大事な取引等に使われる。
銀行印は銀行の取引に使われる。
銀行印・実印が普段使う三文判と同じものだと、簡単に偽造ができる。
機械彫りでもよいが、せめて、「実印はフルネームか名前」で、「量産品とは違う書体のもの」を利用したほうが良いと思う。
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