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病院受診は、まとめて、ひとつの病院で同じ日に診察したもらったほうが得

病院 公的保障(健康保険・年金・雇用保険・生活保護・災害時の補償)
病院

 あちこち悪くて病院にかかってるという人、ひとつの病院で、まとめて同じ日に診察してもらったほうが得になる。

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複数の科に同じ日に受診した場合の診療費

 平成18年の診療報酬改定で、「同じ日に別の傷病で同じ病院内の別の科にかかった場合は、初診料は1つ目の科のみで、2つ目の診療科に限って特に規定する場合の初診料として135点(1点10円)を加算する」という項目が加わっている。
 ちなみに、3つ目の科に関しては、お金がかからない。

例えば、

 『胃炎で内科に通院しているが、その診察日に、腰痛で整形外科に初めて、受診をし、難聴で耳鼻科に受診した』なんて場合、同じ病院であれば、内科再診料+整形外科の初診料1/2。

 内訳を見ると57(6歳以上70歳未満の再診保険点数)×10×0.3(3割負担の場合)+270(初診の保険点数)×10×0.3÷2 =576円の自己負担。

 内科に継続通院し、別の日に、整形外科に初診でかかった場合、981円の自己負担。

 耳鼻科も整形外科・内科の受診日と別の日に初診でかかった場合、1 791円の自己負担。

内科・耳鼻科・整形外科すべて初診であっても、同じ日に受診すれば、1 215円の自己負担。

 全部別々の日に受診すると、2430円の自己負担になる。

 というわけで、ひとつの病院で、同じ日に診察してもらうほうが複数の病院にかかったり、別の日に診察してもらったりするより、得になる。

*全部、健康保険の自己負担率3割で計算してあります。

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大きな病院の受診は紹介状がないと初診時の自己負担が高くなるケースも

 とはいえ、平成28年4月からは、大きな病院の受診は紹介状がないと「大病院受診時の特別の料金」がかかり、自己負担額が高くなる。

 これは、

 緊急やむを得ない場合を除き、大病院(特定機能病院・一般病床500床以上の地域医療支援病院)で、紹介状なしで初診を受ける場合は5,000円(歯科の場合は3,000円)以上、他の病院・診療所への紹介を受けたにもかかわらず再度同じ大病院を受診する場合は2,500円(歯科の場合は1,500円)以上の特別の料金を、診察料とは別に必ず支払うことになる。

 ということになったため。

 「一般病床200床以上500床未満」の病院についてはこの「大病院受診時の特別の料金」は病院側の判断で患者から徴収することもできる。

 病床数が200床以下の病院は、この「大病院受診時の特別の料金」がかからない。

「同じ日に複数の科に診察してもらうと得」を覚えておいて損なし

 「大病院受診時の特別の料金」の問題があるとはいえ、複数の科のある大きな病院にかかる際には、

「同じ日に複数の科に診察してもらうと得」

 を覚えておいて損はない。

 診療費だけでなく、時間の節約や交通費の節約になるしね。

 まあ、病院側としては「別の日に受診してもらったほうが得」なんだろうけど。

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